観測所設立の経緯

1982年にGohkberg他によって発見され、また1995年に串田嘉男氏によって経験的に発見された地震前兆現象について考察し、 電気通信大学,東京学芸大学,および 千葉大学の先駆的な観測を参考にしながら、より科学的に発展にさせるために、 2002年度から2013年度まで北海道大学理学研究科 地震火山観測研究センターで研究を行った。 その結果、地震前に 発生する地震エコーは事前にマグニチュードや震度を示す定量的な前兆現象であることが判明した。

北海道大学のVHF観測は人員不足と後継研究者不在のため一部を残して撤収したため、 2013年3月に森谷が退職後、 札幌市南区にVHF電波観測所を作り観測を開始した。 北海道大学での観測結果をもとに、北海道全域と本州の青森県など一部の地域を監視領域としてFM放送局を目標局としている。 また2016年ごろから90Mhz以上の帯域でFM補完放送が開始されて東京、名古屋の電波源が使える可能性が出てきたため南関東や中部地方も試験的に監視している。 2011年12月に北海道大学地震火山観測センターが 九州大学と長崎大学との共同研究として島原市に設置したVHF電波観測点のデータも定期的に解析している。 また同センターが設置した高知県のVHF電波観測点のデータも解析している。これらの観測点では九州、四国地方と南海トラフが監視領域である。