最近の地震エコー発生状況

2018-10-26 2018年9月06日北海道胆振東部地震(M6.7)後の余震・地震活動

2018-09-08
2018年9月06日北海道胆振東部地震(M6.7)が発生しました。実は4月25日から地震エコーなのか雑音なのか決断を迷わせる変動が記録されてきました。9月に入っても静穏期にはなっていませんでした。そして島原のデータに気を取られているうちに地震発生となりました。以前から予報していたM7.9ではありませんでした。地震エコーと判定する根拠は放送局が複数ある場合地域にまとまりがあることです。例えば、函館、青森、八戸など、または、釧路、帯広、中標津というように。ノイズの可能性が高いのは地域性が無く周波数が86Mhz以上の局だけに現れるとか、80Mhz以下の局だけに現れる場合です。4月25日から現れた変動では浦河、青森、大阪には現れず、釧路、帯広、小樽(函館)、江差、八戸(帯広)広尾(羽幌)函館に現れました。道東の3点と道南の3点という2方向に分かれました。周波数に偏りはありません。大地震の地震エコーは広範囲に影響を受けるらしいので結果として地震エコーと解釈できるわけです。下の図は2018年9月03日に記録された地震エコーです。記録そのもは大変明瞭であることが判ります。

2018年04月からの地震エコーの日別総継続時間を示します。毎日現れることはなくゆっくりと進行していたことが判ります。また静穏期がないのは余震を多く伴う場合に見られる現象です。地震エコーの総継続時間は約3400分で推定マグニチュードは6.5です(本震はM6.7)。震央領域の推定については、地震エコーの発生局が2方向に分かれたので難しいです。北海道中央部またはその太平洋側沿岸域というのが限界です。実際には胆振東部の石狩東縁断層の近傍でした。ここでは2017年07月01日にM5.3が発生していました。

2018-09-13
13日昼までの地震エコー発生状況です。本震後、12日にこの地震特有の地震エコー43分間観測されました。余震活動は活発ですが他の内陸地震に比べると標準的かやや少ないと思います。震源が少し深いためと思われます。

2018-09-20
9月17日余震域のすぐ西側の石狩東縁断層付近に震央を持つM4.7が発生しました。震度は札幌方面がやや強く、余震のそれとは傾向が違っていました。地震エコーは14,16,17,18日に観測されました。これは余震域とは別の西側の領域つまり石狩東縁断層付近の地震活動の活発化を示唆するのかもしれません。19日までの地震エコー発生状況を下図に示します。

2018-10-01
9月30日M5.0,10月01日M4.9の余震が発生して、なお余震活動は活発です。地震エコーもそれに対応して観測されています。本日までの地震エコー発生状況です。本震後夕張局の受信を開始しました。9月27日から釧路や広尾局と同時に地震エコーが観測され始めました。このエコーは余震とは別の領域の地震の前兆と見なせるかもしれません。北海道の地震活動は青森県東方沖を含めて活発化することが予想されます。強い台風24号が今日太平洋側を高速で通過しました。地震を誘発させる確率が高まると思います。

2018-10-03
03日までの地震エコー発生状況(日別総継続時間)です。余震活動とは別の地震と思われる地震エコーが9月27日から始まりました。現在のところM5.5以上の地震発生が予想されます。静穏期になる時期を注目して行きます。
1018-10-05
08時58分にM5.2が余震域の中で発生しました。余震に関係する地震エコーは依然として観測されています。M5.2の地震相当分を差し引いてもまだ最大M5程度の発生が予想されます。
1018-10-07
台風25号が24号と同じような経路を通過しました。また注意が必要です。9月27日から始まった地震エコーは10月04日から止まっています。早くも静穏期の可能性があります。予想Mは5.7で、予想震央域は日高山脈とその周辺、北海道東部とその太平洋側です。

2018-10-10
10月10日までのデータです。余震活動の地震エコーは弱まっています。日高ー道東に予想される地震のエコーも弱まっています。

2018-10-12
下図は10月12日までの地震エコー日別総継続時間です。今日もM4.6の余震が発生しました。余震活動はMの比較的大きい余震が多く、M2, 3クラスの数が、グーテンベルグ-リクター則からみて相対的に少なくなっているようです。この現象は余震域の内部の応力が高くなっているとも解釈できます。地震エコー発生状況から見ても依然として余震活動は高い状態にあると考えておく必要があると思われます。

2018-10-17
17日までのデータを示します。緑色の縦棒は北海道の日高山脈から十勝、釧路、根室地方の内陸、沿岸または沖合の地震と思われる地震の地震エコーの状況を示します。Mは5クラスで大きくはありません。一方余震活動についてはまだ地震エコーが発生しているので活動的であると考えられます。

2018-10-20
20日までのデータを示します。活動的であることははっきりしてきました。20日03時30分に日高山脈でM4.4が、十勝沿岸でM3.4が発生しましたが両方とも緑色の地震エコー(帯広局、釧路局、中標津局、浦河局などからの)には該当しない地震です。
2018-10-26
12時05分国後島北方沖のオホーツク海の深さ10kmでM5.4(速報値)が発生しました。この地震が緑色で示した地震エコーに該当する地震である可能性があります。静穏期は10日間でした。10月17日には太平洋側と予想しましたが、深い根拠は無くオホーツク海での浅い地震は大変珍しいからです。
2018-10-28
Mは5.5に修正されました。予想値は5.7でした。