最近の地震エコー発生状況

2019-04-09 2019年1月から始まった島原観測点での地震エコー。4月からの新たな活動

2019-Jan-29
1月08日に起きた種子島東方沖の地震M6.0により昨年の一連の地震エコーは終息しました。1月15日に島原観測点のほぼ全局に地震エコーが観測され、ほぼ毎日観測されてきました。1月08日の地震の前の地震エコーは北向きの垂直成分でしたが、今回はN120Wの方向で垂直成分です。その後1月21日から26日にかけてM4クラスの地震が7回発生しました。これらの地震とこの地震エコーが関係ありそうですがまだ判りません。おそらく無いでしょう。28日までの地震エコーの推移を図示します。

2019-Feb-07
2月06日までの地震エコーの推移を示します。現在の積算値ΣTeから予想されるMは5.2-5.5です。発生はまだまだ先のことになりそうです。
2019-Feb-10
2月6日から4日間続けて地震エコーは観測されなくなりました。まだ先のことと書きましたが、静穏期かもしれません。震央域は九州内陸部、東部・南部沿岸部、南西諸島北部です。10日14時過ぎの奄美大島付近の地震M4.8は該当しません。

2019-Feb-14
13日までの観測では静穏期のようです。予想Mは5.2-5.5ですから、本来ここでは無視する小規模な地震です。12日から別系統の地震エコーが始まったように見えます。

2019-Feb-19
再び地震エコーが現れました。静穏期のようにも見えましたが裏切られました。18日までの推移です↓。

2019-Mar-08
しばらく間が空きましたが、いくつか中・小地震が発生しました。宮古島北西方沖の群発地震が2月中旬に発生し、最大は16日のM5.5でした。1月25日から2月5日に発生した宮崎局(国頭村局)と新居浜局(那覇局)からの地震エコーに対応する可能性のある地震活動と考えられます。現在は宮崎局と南阿蘇局からの地震エコーが活発化してきました。予想震央域は日向灘・豊後水道です。
2019-Mar-12
11日15時37分、南予地方でM4.5が発生しましたが、小さすぎて該当しません。今の段階での予想Mは5.3くらいです。

2019-Mar-14
13日13時48分紀伊水道でM5.2が発生しました。このMは予想値と近いですが該当するかどうかもう少し他で発生しないか待ってから判断します。13日までの地震エコーの推移を見ると、宮崎局(MYZ)南阿蘇(MAS)[=新宮]からのエコーが終息し、四万十局と鹿屋局が活発化してきました。南阿蘇局(10W)の周波数は新宮(100W)と同じですが電力が違います。南阿蘇局からと思っていたのが新宮からだったすれば紀伊水道が予想震央域になり得ます。
2019-Mar-15
気象庁の最終的Mは5.3となっています。

2019-Mar-19
紀伊水道のM5.3以外に起こりませんでしたのでこれが該当する地震と断定しました。3月10日宮崎局と新宮(南阿蘇局)からの地震エコーは終了し、かわって四万十局、鹿屋局、南阿蘇局、および宮崎局から同時に地震エコーが始まりました。今後これらの推移を観測して行きます。下の図は18日までの地震エコーの観測状況です。

2019-Mar-25
3月10日から始まった四万十局を中心とした地震エコーは継続しています。24日までの発生状況を下の図に示します。現時点での予想Mは5.7です。今後増加が予想されます。
2019-Mar-27
27日09時11分、日向灘でM5.4(深さは浅い)が発生しました。Mがやや小さめなのでさらにMが同程度から5.7前後が起こる可能性があります。
2019-Mar-28
27日15時38分、予想どおり再びM5.4が発生しました。合計エネルギー的にはこれで当初の予想どおりとなりました。これ以上大きいMの地震は起こらない可能性が高くなりました。しかし群発的な活動が長引く可能性があります。
2019-Mar-30
30日05時55分、種子島東方沖M5.0が発生しました。1月8日の種子島東方沖M6.0では宮崎局と新居浜局からの地震エコーが観測されていましたが今回はありませんでした。

2019-Apr-03
3月28日から新しい活動が始まったようです。四万十局、鹿屋局、南阿蘇局、および宮崎局からの地震エコーです。下の図は4月2日までの活動の推移です。

2019-Apr-09
4月08日までの地震エコーの推移を図示します。毎日四万十局、鹿屋局、南阿蘇局、および宮崎局から地震エコーを観測しています。新居浜局からのエコーは弱いです。4月08日13時13分に沖縄本島東方沖でM5.5が起こりましたが”不意打ち”でした。3月28日からの積算値から予想されるMは5.3くらいでほぼ合致していますが、沖縄付近の地震では新居浜局と宮崎局からの地震エコーが鮮明に現れるはずで今回は違っていました。いま観測されている地震エコーはこれから起こるMの大きい地震のもので、これが沖縄の地震エコーを見えなくしていると思います。これからどのような経緯をたどって大きくなるのか見て行きます。M5クラスの地震はしばしば発生して見かけ上当たったように見えることもよくあります。