最近の地震エコー発生状況

2019-07-21 北海道札幌で観測されている地震エコーから予想される北海道南方沖巨大地震(4)

2019-Jun.-28
2016年6月から観測され始めた函館局、八戸局、浦河局、そして青森局からの地震エコーは3年という異例の長期間継続してきましたが、最近ようやく減衰傾向が現れてきました。静穏期にほとんど入っていると言えるかもしれません。予想震央域は青森県東方沖から北海道南西部東方沖にかけての海底。推定されるMは8.1で微増しました。下の図は予想震央域です。断層域や余震域ではありません。台風3号はコースが北海道からはなれて、誘発は無かったようです。ちなみにこの領域で過去発生したM7.5以上の大地震は1856年8月23日に起きた地震M7.5、1968年5月16日に起きた1968年十勝沖地震M7.9、それに1994年12月28日に起きた平成6年三陸はるか沖地震M7.5があります。このように地震がかなり発生しているので歪みが十分蓄積されていないはずではないかとも思われるのですが、この領域は千島弧と北部本州弧との衝突域であり、太平洋プレートとは直接関係しないメカニズムも考えられます。昨年の胆振東部地震M6.7はこのタイプでした。またさらにプレート内部の地震の可能性もありえます。

下の図は6月27日までの地震エコーの発生状況です。観測される頻度が低下しています。6月1日ー27日でエコーが観測された日は9日だけでした。

2019-Jul.-14
下の図は14日午後までの札幌で観測された地震エコーの推移です。大きな変動は無いようです。

2019-Jul.-21
20日までの地震エコーの推移です(下図)。7月に入りエコーが観測されたのは1日(200分),2日(84分),4日(80分),11日(20分),17日(13分)の5日のみです。過去の事例ではすべてが静穏期の9日(Tb)以内に地震発生となっていましたが、今回の事例では地震エコー活動期間(Ta)が3年以上継続しているのでTbはもっと長く10-20日くらいかもしれません。