最近の地震エコー発生状況

2019-10-11 北海道札幌で観測されている地震エコーから予想される北海道南方沖巨大地震(4)

2019-Jun.-28
2016年6月から観測され始めた函館局、八戸局、浦河局、そして青森局からの地震エコーは3年という異例の長期間継続してきましたが、最近ようやく減衰傾向が現れてきました。静穏期にほとんど入っていると言えるかもしれません。予想震央域は青森県東方沖から北海道南西部東方沖にかけての海底。推定されるMは8.1で微増しました。下の図は予想震央域です。断層域や余震域ではありません。台風3号はコースが北海道からはなれて、誘発は無かったようです。ちなみにこの領域で過去発生したM7.5以上の大地震は1856年8月23日に起きた地震M7.5、1968年5月16日に起きた1968年十勝沖地震M7.9、それに1994年12月28日に起きた平成6年三陸はるか沖地震M7.5があります。このように地震がかなり発生しているので歪みが十分蓄積されていないはずではないかとも思われるのですが、この領域は千島弧と北部本州弧との衝突域であり、太平洋プレートとは直接関係しないメカニズムも考えられます。昨年の胆振東部地震M6.7はこのタイプでした。またさらにプレート内部の地震の可能性もありえます。

下の図は6月27日までの地震エコーの発生状況です。観測される頻度が低下しています。6月1日ー27日でエコーが観測された日は9日だけでした。

2019-Jul.-14
下の図は14日午後までの札幌で観測された地震エコーの推移です。大きな変動は無いようです。

2019-Jul.-21
20日までの地震エコーの推移です(下図)。7月に入りエコーが観測されたのは1日(200分),2日(84分),4日(80分),11日(20分),17日(13分)の5日のみです。過去の事例ではすべてが静穏期の9日(Tb)以内に地震発生となっていましたが、今回の事例では地震エコー活動期間(Ta)が3年以上継続しているのでTbはもっと長く10-20日くらいかもしれません。

2019-Jul.-31
30日までの地震エコーの推移です(下図)。常に函館局、青森局それに浦河局から同時に観測されています。7月22-26,および28,29日に観測されており、頻度が高くなりました。従来、このような時には日高山脈や浦河沖でM4,5クラスが発生する傾向がありましたが、やはり30日に日高山脈M4.2と胆振東部M4.3が発生しました。ただし22-29日のエコーの総継続時間と二つの地震のMとの関係については、従来の経験則は成立していません。

2019-Aug.-10
10日14時までの地震エコーの推移を下に示します。7月30日から地震エコーは観測されていません。12日間も静穏なのはこれまでありませんでしたのでついに静穏期に入ったと思われます。防災科学技術研究所によりますとエリモ沖から三陸はるか沖に低周波地震・超低周波地震が発生するようになっています。これが地震エコーを3年以上も長く発生させる原因になっていたのかもしれません。巨大地震発生の確率は大変高くなって来たと言えます。

2019-Aug.-12
12日12時までの地震エコーの状況です(下図)。昨日40分観測されました。13日ぶりの出現ですがほとんど静穏期と言える状況です。2011年3月11日のM9.0の発生直前には、地震エコーは完全に無くなってはいませんでした。巨大地震発生の確率は依然として高い状況です。
2019-Aug.-15
15日昼までの観測では地震エコーは観測されていません。8月に入って観測されたのは11日の40分だけです。16-17日には予想震央域からはすこし外れますが台風が通過しようとしています。また14時33分、三八上北地方でM5.4が発生しました。これらは発生リスクが高まる現象です。

2019-Aug.-17
17日昼までの地震エコーの変化です(下図)。15,16日に観測されていました。しかし減衰傾向であることはたしかです。

2019-Aug.-22
21日昼までの地震エコーの推移です(下図)。函館などからのあまり強くないエコーは19-21日に観測されています。7月14日から別の地震エコーが観測されていたのですが最近増加傾向にあり同時に示すことにしました。放送局は北海道全域にあり、78.4Mhzから89.9Mhzに及びますが93.0, 93.5Mhzにはありません。一見雑音とも考えられますが、観測点に近い場所、つまり札幌のある道央に散乱体ができればこのような現象が起こりえます。継続時間の総和から今の段階ではM5.7が予想されます。この地震はこれから起ころうとしているM8の大地震の前震的なものと考えることができると思います。
2019-Aug.-29
29日08時46分に青森県東方沖でM6.1が発生しました。予想していた地震の可能性があります。最終的な予想Mは5.8でした。

2019-Sep.-19
しばらくデータ収録装置にトラブルが発生していましたが解決しました。下図は17日までの函館局などから地震エコーの推移ですが8月25日の55分を最後に23日間停止しています。完全に静穏期になっていると考えられます。前出の広帯域にわたる局からの地震エコーが継続的に出現しています。前震的な活動が続く可能性がありますが本震の発生する可能性が大変高まっていることになります。この地震エコーの始まりが3年以上前から始まっており異例の長さがあるので、静穏期も通常9日程度でしたが異例の長さになっている可能性があります。
2019-Sep.-21
台風17号(温帯低気圧)が24日ごろ北海道南西部・青森県西部=予想震央域近傍を通過しようとしています。予想される大地震が25日ごろ誘発される確率が高まります。台風通過が大地震のトリガーとなったと考えられる事例が過去に少なからずあります。昨年9月6日北海道胆振東部地震の発生はその例に挙げられると思います。
2019-Oct.-03
地震エコーはありません。台風17号は無事に通過しましたが、台風18号が4日から5日にかけて秋田県と岩手県を横切り太平洋へと通過しようとしています。今度は移動速度がやや遅いのでトリガーの可能性は低いかもしれませんが用心すべきでしょう。静穏期は1ヶ月以上続いており未知の領域へ入り込んでいます。
2019-Oct.-11
地震エコーはありません。最強クラスの台風19号が12日から13日にかけて関東地方から三陸沖へ通過しようとしています。今度は予想震源域からやや外れますが強大なので注意しなければなりません。